東郷神社【渋谷区神宮前】
祭神として、あの東郷平八郎元帥を祀っている神社です。参道にはズラッとZ旗がデザインされた幟が並びます。
Z旗といえば藤子不二雄A先生の『まんが道』で満賀と才野が、トキワ荘に住むようになってすぐに仕事が立て続けに舞い込んできた時、自分たちを奮い立たせる為に「皇国の荒廃この一戦にあり! 各員一層奮励努力せよ!」とZ旗を描いて気合を入れるシーンを思い出します。個人的に大好きなシーンです。
しかし、こんな硬派な神社が原宿の竹下通りのど真ん中、有名なマリオンクレープの脇道の先にあるなんていうのが面白いです。
拝殿にもZ旗が掲げられています。良いですね、この雰囲気。
御朱印には蔦の神紋が紫で押され、また東郷元帥直筆の「勝」の文字も朱印されています。渋いです。
明治神宮【渋谷区代々木】
原宿には行きつけの美容室があるのでよく行きます。その時に太田記念美術館へも寄ったりするんですが、なかなか明治神宮に参拝は行かないですね。なんか気軽に入る所じゃないと思ってしまいます。今回も数年ぶりに参拝しました。
平日の雨降りでしたが、外国人観光客が多いですね。どこに行ってもそうなんですが、数年前より比率が格段に上がってる印象です。
しかし、原宿なんて立地にこんな静かで神聖な場所があるっていうのが面白いですね。外の喧騒が嘘のようです。
あいにくの天気でしたが、結婚式が行われていて記念撮影する様子を外国人観光客が熱心に撮影してました。雨の中の白無垢っていうのも幻想的なのかもしれませんね。
御朱印は本殿の手前から右手奥へ行った社務所で頂けます。
六角堂(頂法寺)【京都市中京区】
壬生寺を出て綾小路通を四条方面に走っていく途中で雨が本格的になってきました。次が今回の日帰り巡りのラストです。烏丸通を左折してその名も六角通まで来ると六角堂が見えました。色々と由緒あるお寺だけど、思ったよりこじんまりとしてます。
そんな境内に大きな池があり、白鳥が泳いでいます。その先に何やら品の良さそうな婦人方が談笑している建物。境内からそのまま入れるようで、関連施設なのか?と思ったら、これが有名な池坊でした。
聖徳太子が沐浴した池から池坊が由来されているなんて、歴史のつながり、ロマンを感じます。こんな小さな空間に色々なものが凝縮されてます。
そして、境内にはたくさんの可愛いお地蔵様が安置されていました。
十六羅漢像も、なんだか可愛いです。
あ、京都のへそを確認し忘れました。
御朱印は三種類頂きました。
まず「西国三十三所」の御朱印です。再訪時には御詠歌いただこう。
聖徳太子の御朱印です。「聖徳太子御遺跡霊場」てのもあるんですね。
「洛陽三十三所」の一番目が六角堂。左上の再興十周年っていうのは、28年の4月まで各札所で押して頂けるようです。また記念朱印は5種類あるとの事でした。
壬生寺【京都市中京区】
清明神社を出た時点で時刻は16時を過ぎていたので、急いで堀川通を走ります。二条城を横目に綾小路通を右折してちょっとすると壬生寺です。
しかし、あれですね。今回の日帰り巡りで自転車借りて正解でした。京都市内って道が碁盤目だから地図をあまり見ないで走っても「通りの名前と目印」さえ覚えれば、ほとんど迷わずに回れます。
さて、新選組ゆかりの寺院ですね。今度来るときは時間作って、新選組スポット巡りもしたいですね。お寺を出る頃には雨もポツポツしだして、薄暗くなりかけてたものだから近くにあるはずの八木邸を見逃していたみたいで残念でした。
壬生寺は手水場が亀でした。どうやら以前は金ピカ亀さんだったみたいですね。でも、亀というより玄武なのかと思ったんですが、やっぱただの亀がモチーフなんですかね。
手水は弁天堂の地下から流れてきているらしいです。
本堂左手に千体仏塔がありました。写真、ボケボケだったんで載せれてませんが、上野大仏にある祈願塔と同じパゴダ様式らしいです。やっぱ日本のお寺にミャンマー様式の仏塔があると凄い違和感ですね。面白いです。
阿弥陀堂から壬生塚(新選組隊士のお墓)に入れます。芹沢鴨も埋葬されているんですね。芹沢さん、小説とかでは悪者扱いだからちゃんと合祀されてて良かったです。なんか。
御朱印は本尊である地蔵尊を頂きました。
また、こちらで洛陽三十三所の納経帳も購入して、洛陽の御朱印も頂きました。本当は廬山寺でもこちらに書いて頂ければ良かったんですが、当初の予定と順番が変わってしまったので、また次回は廬山寺でもこちらに頂こうと思います。
清明神社【京都市上京区】
清浄華院から京都御所を左手にグルッと回って清明神社へ来ました。
安倍清明を祀った神社だけあって、一の鳥居には五芒星(桔梗印)が輝いています。
一の鳥居の狛犬が結構な胸筋で凛々しいです。
鳥居くぐると参道の右手にとんでもなくデカい狛犬が一体だけいます。
阿形の子が居ないです。なんでだろ?
二の鳥居のすぐ右手に清明井があります。湧水で持ち帰れるようですが、だいぶ苔むしてました。
この日回ってきた寺社よりも若い女子率高めでした。
さすが清明ですね。
至る所に五芒星があるから、なんか現実の神社というよりテーマパークみたいに感じてしまうのは、自分がアニメやゲームでの安倍清明に浸かり過ぎている証拠なんだろうな、と反省します。どうも『カルラ舞う!』の剣持司(清明の末裔:声が塩沢兼人)のイメージが刷り込まれてしまっています。
御朱印は手書きではなくスタンプでした。
清浄華院【京都市上京区】
廬山寺のすぐ隣の清浄華院です。
今年の11月8日まで特別拝観で『泣不動縁起絵巻』の御開帳があったのですが、期間中には行けなかったのが残念でした。しかし、期間中限定だった安倍清明の御朱印が転売されるというニュースで話題になってしまい、授与期間が延長されたので良かったのかなんだろか、ニュースを見た時は複雑な感情がわきました。
~お知らせ~安倍晴明朱印について「開帳中限定」という案内でございましたが好評につき、またこちらの意図と異なる形での悪質な転売が見受けられたため、期間後も授与する事に決定致しました。 インターネットオークション等で転売行われていますが、購入されませんように。 #清浄華院 #安倍晴明
— 日誌編纂室@清浄華院 (@hensan_jozan) 2015, 11月 2
ただ、御朱印はコレクションアイテムじゃないんだという事を今一度、心に刻んで自分も真面目にいろいろ勉強して寺社巡りしようと思う切っ掛けにはなりました。
清浄華院は元々は天台宗のお寺だったのが、後白河法皇の時代に、天台宗を学んで浄土宗を開いた法然上人が授けられて浄土宗の寺院になったというのは面白い経緯ですね。
『泣不動縁起絵巻』の逸話もなかなか興味深いのですが、勝手な思い込みで陰陽道って神社との繋がりのが強くて、寺院なのに安倍清明っていうのに違和感があったんですが、そもそも陰陽道自体が別に神道も仏教も関係なくて、天文学を元に占いをしたり暦を編纂したりする職なんですよね。完全にマンガとかアニメ、ゲームの印象で思い込んでました。この後で行く清明神社もあるし。
『天地明察』の中でも安倍清明の一族の末裔である土御門家が出てきて主人公・渋川春海の改暦の手助けをしたりしています。これ読むと陰陽道と天文学・暦学は切っても切れない関係なんだと分かります。
さて、「泣不動」にも興味深い所があります。それは、清明の弟子が身代わりで病に罹った事に不動明王が感動し涙を流して、その弟子の身代わりとなって地獄の使いにより閻魔大王のもとへ連れて行かれます。すると、そんな不動明王を見て、閻魔様が平伏するというくだりがあります。
これも勝手な思い込みだったんですが、不動明王より閻魔大王のが位が高いと思ってました。閻魔様が恐縮するって凄い違和感ですが、実際はどうなんでしょうね?この辺の関係性とかも勉強しなきゃなぁ。
御朱印は三種類を頂きました。
まず法然上人です。
泣不動尊です。
そしてこれが、安倍清明の御朱印です。絵巻の判がすごく良いですね。
開帳期間中はこれに陰陽道の象徴である五芒星が押されていたようです。
さて、このまま御所をグルッと回り清明神社へ行きます。