永観堂【京都市左京区】
今回の日帰り自転車旅のメインイベント、永観堂に来ました。永観堂は正しくは禅林寺といって浄土宗西山禅林寺派の総本山です。
11月初旬という事もあって「もみじの永観堂」のピークには少し早かったですが、それでも綺麗な紅葉が始まっていました。ここが自分の家の菩提寺なんだなぁと感慨深かったです。本当に綺麗。
拝観する時に御朱印帳も購入。やはり「もみじ」がモチーフなんですね。
少し混雑していた為、御朱印は「顧阿彌陀如来」のみを頂きました。これは御本尊の「みかえり阿弥陀」の事です。拝観しましたが、本当に後ろを振り向いている阿弥陀様でした。なんとも慈愛に満ちた表情と佇まいで、しばし呆然と眺めていました。
必ずまた来るから、次回は「法然上人」とかの御朱印も頂きたいと思います。
岡崎神社【京都市左京区】
平安神宮を越えて丸太町通りを東へ少し行った所にあるのが岡崎神社。岡崎市出身の人間としては、この辺の地名とかがなんだか親近感すごく湧きます。
ここは「うさぎ神社」として有名です。通常の狛犬が出迎えた先には
狛うさぎが迎えてくれます。
きちんと左右で「阿吽」になっているのが可愛いです。
なんでもここは速素盞鳴尊(スサノオノミコト)と奇稲田姫命(クシナダヒネノミコト)が祀られているそうです。スサノオとクシナダといえば、ヤマタノオロチの生贄にされそうだったクシナダをスサノオが助けて夫婦となったという伝説があります。それと、この近辺には野兎が多く生息(兎といえば多産で有名)していた事から由来して、縁結び・子授け・安産祈願のうさぎの神社だという事です。
さて、御朱印を頂こうとしたら、どうも翌日の催事の準備で忙しいらしくて御朱印が書ける方が不在との事でした。残念ですが、また次回来た時に。
平安神宮【京都市左京区】
11月の初旬に思い立って京都まで新幹線で日帰りしてきました。
実家のお墓があるお寺の菩提寺が、京都の永観堂という事は前から聞いていたんだけど、一度も行った記憶がなく、御朱印集めを始めた事もあり、季節も紅葉の秋、という事で行ってきました。
で、移動手段も色々考えた結果、レンタルサイクルが一番効率が良いんじゃないかと思い、ネットで予約をしてみました。こちらにお世話になりました。
一日中乗り回す事を考えて電動アシスト付きにしたけど、大正解でした。
朝の8時過ぎに京都駅へ到着。そのまますぐに自転車を借りて、まずは建仁寺へ行こうと漕ぎ出しました。京都自体、中学校の修学旅行以来です。20数年ぶり。
ですが、建仁寺に到着すると拝観出来るのが10時からとの事、ちゃんと確認すれば良かったです。仕方ないので、予定のルートを考えるとこのまま平安神宮に行くのが良いのかなと思い、鴨川沿いを北上していきます。
しかし、早朝の祇園の町は、なんだか「お出汁」の香りが何処からともなく漂ってきますね。自転車での移動だからこそ気付いた事ですが、ちょっと感動しました。
あいにくの曇り空でしたが、大鳥居に着きました。でかい!
そのまま応天門まで。朝なんで、意外に人が居なくてゆったりしています。
何もかもがでかいなぁと思いながら、大極殿へ。すれ違う修学旅行生を見ながら、懐かしく思います。今度は桜の季節とか時代祭の時期にも来たいですね。
参拝した後、大極殿の左手にある白虎楼から神苑を拝観しました。
紅葉のピークにはまだ早い時期ではありましたが、それでもモミジが燃えるような赤で良いアクセントになっていました。
京都で回る神社用の御朱印帳にと平安神宮の御朱印帳を購入して、御朱印も頂きました。平安神宮を中心に四神(四聖獣っていう言い方のが好き)が配置されていて、威厳を感じます。
新井薬師梅照院【中野区新井】
中野に行く時とか、何年も自転車やバスで近くを通っていながら一度も参拝した事なかった新井薬師。正式には新井山梅照院薬王寺というらしい。
新井薬師という名は、一つは昔々、この辺りに清水が湧き出た事に由来する「新井」という地名と本尊である薬師如来からなんだけど、この薬師如来は背面に如意輪観音が彫られている「二仏一体の像」という珍しいもの。
そして、新井薬師は眼病治癒の御利益がある武相四大薬師の一つでもあると知りました。「目の薬師」というのは結構有名だそうで、なんでも二代将軍秀忠の子供が眼病になってた時、ここの薬師如来に祈願したところ忽ち回復したという逸話が残されているんだそうです。
お守りにも「めめ鈴絵馬守」とかがありました。「めめ」っていうフレーズが可愛くてデザインも良いです。
御朱印もデザイン性の高い「薬師如来」が美しいです。
すごく丁寧に時間をかけて書いて頂けました。
寛永寺【台東区上野】
かつて上野公園一帯の全てが寛永寺の境内だったといわれています。天海僧正が江戸城から鬼門の位置にあるこの場所に、京都の地を模して江戸を守るための要所を建立しました。その中心が寛永寺です。
京都の鬼門を守る比叡山に倣って東の比叡山という事で山号を「東叡山」とし、不忍池を琵琶湖、そして清水観音堂を建立して疑似京都を作ったという事を念頭に上野公園を歩くと感慨深いというより、天海僧正のイマジネーションに圧倒されます。
寛永寺は彰義隊の戦いによって焼失、その後に現在の位置に規模を縮小されて移築したらしいです。元々は上野公園の大噴水辺りの広大な広場に根本中堂があって、そこから今の広小路通りに抜けていくまでが寛永寺だったようですね。
葛飾北斎の「東叡山中堂之図」に当時の寛永寺が描かれています。
当たり前ですが、大きかったんだなぁ。
寛永寺は東山天皇により「瑠璃殿」の勅額を賜りました。根本中堂には、今もそれが残っています。
御朱印にはその「瑠璃殿」が書かれ、葵の御紋も目を惹きます。
物凄く丁寧かつ美しい御朱印ですね。
金蓮寺【愛知県西尾市】
御朱印集め出した時に実家の方でここは行かなきゃと思ってたのが、こちらの金蓮寺。岡崎の隣、西尾市にあります。が、僕としては吉良町ですと言いたい。あの吉良上野介の治めていた土地です。数年前に西尾市に編入されてしまい、町名が前面に出る事がなくなってしまいましたが、歴史のある小さな町です。
金蓮寺は、そんな小さな町の中にポツンとある小さなお寺です。
なぜ、そんな小さなお寺が重要なのか? なんとこの小さなお寺には、愛知県で3つしかない国宝の一つがあるんです。それが「国宝金蓮寺弥陀堂」です。
ほんとうに「え? これ?」と目を疑うくらい無造作に国宝があります。
残念ながら行った日は屋根の修繕工事中(2016年3月くらいまで)で、完全に隠されてしまっていましたが、修繕が終わったら是非とも行って見て欲しいです。日本でも有数の無防備な国宝だと思います。
そして、ここで頂ける御朱印が凄いんです。
好々爺な住職がゆっくり丁寧に書いてくれる御朱印には「国宝 みだ堂」という文字がニッコリと微笑む顔にデザインされてあります。まるで阿弥陀様が描かれているみたいです。住職が書き終わった後に、にこやかに文字の並びを説明してくれました。
本当に素敵な御朱印です。